最近の高校野球で大きな問題となっているのが、“投げすぎからくる故障”を配慮した投手の“球数問題”(連投問題含む)だ。大船渡の佐々木朗希が岩手大会決勝での登板を回避した判断は賛否両論の物議を醸した。
もちろん体のできあがっていない高校生に過度な負担をかけるのはよくない。ならば実際問題としてルール的に“球数”に制限をかけられるのか。投げすぎの基準として、明確な科学的根拠を定かにしづらいなか、模索は続く。
今回の週刊野球太郎は、この“球数問題”を通して、“俺が投げ抜く”という矜持を持った日本野球的エースの存在意義と“夏の甲子園”の関係性、引いては日本の野球文化の肝を探るべく、本誌『野球太郎』の持木秀仁編集長とカバディ西山を直撃した。