欲しいのは五郎丸ではなかった! ラグビー界の鉄人、大野均をジャイアンツのキャチャーに
「いやいやいやいや。さすがに今年は『五郎丸』でしょ!」
<「トリプルスリー」が流行語大賞!> そのニュースを聞いて、ラグビー界に申し訳なく思った野球ファンは多いはずだ。1年で最も活躍したプロスポーツ選手に贈られる「日本プロスポーツ大賞」を受賞するなど、2015年のスポーツシーンで燦然と輝いたラグビー日本代表。その象徴的な存在だったのがご存じ、五郎丸歩だ。
W杯以降はテレビを始めメディアに引っ張りだこ。1万6000円のディナーショーが即完売し、練習場まで通い詰める「五郎丸女子」が話題になるなど、その人気はしばらく衰えそうにない。
野球界もその人気にあやかるべく、日本シリーズで始球式に起用したり、ファン感謝デーでどの球団も五郎丸仮装を取り入れたりと、トリプルスリーよりも五郎丸フィーバーが顕著だった。
「各界のアスリートが野球界に挑戦したら」。そんな“if”を楽しむ『プロ野球界にコイツが欲しい!』でも五郎丸歩を……といきたいところだが、そうは問屋が卸さない。身体能力はもちろん魅力的だが、始球式での投球フォームを見ればわかる通り、野球的な動きへの応用イメージができないからだ。
五郎丸は難しい。が、ラグビー日本代表でひとりだけ、野球に挑戦してもらいたい選手がいる。いや、「野球界に戻ってきて欲しい」という表現が正しい。その人物は、トップリーグ・東芝ブレイブルーパスのロック、大野均だ。