「月に向かって打て」。これは東映時代のコーチが、バッティングが安定しない大杉勝男に向かって送ったアドバイスだ。これをきっかけに持ち前のセンスが一気に開花、1983(昭和58)年には史上初となるセ・パ両リーグで1000安打を記録、通算本塁打486本の大打者となったのである。1992(平成4)年4月30日、肝臓ガンのため47歳という短い生涯を終えた。