指導歴50年・渡辺元智監督の「最後の夏」――スパルタから対話へ、指導法転換のきっかけは愛甲猛
【この記事の読みどころ】
・愛甲、川戸との出会いで変化した渡辺の野球観、指導観
・高校野球界でいち早く選手との対話型指導を取り入れる
・指導者に徳がなければ教え子を育てることなどできない
☆今夏の横浜情報
前評判は高くなかった横浜だが、4回戦で第1シードの相模原に勝利。投打が噛み合い、いい流れが作れている。
愛甲猛(元ロッテほか)が横浜高校に入学した1978年。1年生ながら県大会でノーヒットノーランを演じた怪物左腕の活躍もあって、渡辺は自身初の「夏の甲子園」出場を果たした。
だが、愛甲は地元では札付きの問題児。野球の指導以上に私生活での指導にも苦労するようになる。