中国地区の注目選手、出場校紹介
<中国地区・センバツ注目選手紹介>
児山 祐斗
関西高校 新3年/投手/左投左打/183センチ76キロ
ここに注目ベスト3
1.「腕の振りの運動量」
2.「シンカーという武器」
3.「バッティングもいける」
どんな選手?/投打に素質を感じる中国地区屈指のサウスポー。体全体を使って、腕を振り切るスピードは素晴らしく、上背もあるので、これからさらに球速、キレは向上するだろう。変化球はスライダーやツーシーム系も投げるが、得意のシンカーの落ちがよく、空振りが取れる。これだけ体を使って投げるので、細かいコントロール、安定感はまだ得られていないが、多少甘くても打たれない球威の獲得が先か? また3番を打つようにバッティングもいい
一冬を越えてここに注目!/上記の変化球に加え、もう一つカウントが取れるボールを覚えられれば、単調なピッチングには陥らないはず!
プロ選手で例えたら…林 昌範(DeNA)
下石 涼太
広陵高校 新3年/投手/右投左打/174センチ70キロ
ここに注目ベスト3
1.「小柄だが内に秘めるパワー」
2.「なんでもできる運動能力の高さ」
3.「練習の虫」
どんな選手?/174センチだが、投げては最速144キロ、打っては想像以上に伸びる打球とパワフルな一面を持つ。もともとは内野手だが、変化球も複数投げられキレもよく、イニング以上の三振を奪うのは素質がある証拠だろう。フィールディングやクイックもできている。野手としても走攻守揃った選手として有望な人材だ。
一冬を越えてここに注目!/この冬に初めて投手としての本格的トレーニングを取り組み、スタミナを中心に全体的な底上げを狙う。特にインターバル走では常に先陣を切ってきた。この頑張りがどこまでセンバツに反映されるか楽しみだ。
プロ選手で例えたら…野村祐輔(広島)
高橋 由弥
岩国商業高校 新3年/投手/左投左打/176センチ68キロ
ここに注目ベスト3
1.「安定した左腕」
2.「豊富なスタミナでマウンドは守る」
3.「体重は増えているか?」
どんな選手?/ストレートのキレよし、変化球よし、コントロールよし、クイックよし、スタミナよし、バッティングもよく、チームの得点源…。凄みがあるわけではないが、「これが高校野球で勝てる投手!」という要素をすべて持っている選手。チームメイトから絶対的な信頼を受ける反面、「バックを信じる」と高橋もチームメイトを信じるいい関係性を築いている。
一冬を越えてここに注目!/新チーム結成から一定期間で体重が増えなかった高橋は、大会期間中に一時練習を禁じられた。高橋唯一の欠点といえる、体重が増えないことがこのオフに解消されているか注目したい。
プロ選手で例えたら…能見篤史(阪神)
石田 陽平
益田翔陽高校 新3年/遊撃手/右投右打/180センチ80キロ
ここに注目ベスト3
1.「デカイ」
2.「強い」
3.「責任感」
どんな選手?/21世紀枠での出場チームの中でももちろんデカイが、他チームの選手たちと並んでも遜色ない体格をしている。もちろんツボに入った時の飛距離もデカイ。豊富な練習量でも壊れない体の強さ、三遊間深いところからでも刺せる肩の強さ。昨春から夏は2年生で4番ながらも結果が出ず、3年生に悔しい思いをさせたと考えこむマジメな性格で、その思いを練習にぶつけ、秋の公式戦は5割を越える打率を残し、4番の責任を果たした。
一冬を越えてここに注目!/ショートを守ってはいるが、動きにスピード感や軽やかさが足りない。一気にスピードが増す可能性は低いが、どんな対応を見せるか、気になる。
プロ選手で例えたら…栗原健太(広島)
逢澤 峻介
関西高校 新3年/中堅手/左投左打/174センチ64キロ
ここに注目ベスト3
1.「攻撃の流れを作る」
2.「小郷とのコンビネーション」
3.「守備力」
どんな選手?/関西強力打線の核弾頭。俊足を攻守に遺憾なく発揮し、特に2番を打つ小郷とのコンビプレーは新2年生同士とは思えない質の高さだ。この2人がプレッシャーを掛けることでクリーンアップの高打率も生んでいる。また、守備範囲が広いだけじゃなく肩もある程度強さがあり、神宮大会ではマウンドにもあがったほど。外野が広い甲子園ではこの良さがもっと際立つだろう。
一冬を越えてここに注目!/足だけじゃなく、明治神宮大会では先頭打者ホームランも記録した。この細さでもポテンシャルの高さが発揮されていることを考えると、一冬後、二冬後、実がつき、筋肉がついた時、どこまでの選手に成長するか楽しみだ。
プロ選手で例えたら…大島洋平(中日)
<中国地区・センバツ出場校紹介>
関西高等学校(岡山県) 監督・江浦 滋泰 主将・戸部 大二
秋季岡山県大会:優勝 中国大会:優勝 明治神宮大会:準優勝
どんな高校?/パワーヒッターはいないが、つなぎのバッティングとスピードで破壊力を生む攻撃陣が魅力のチームだ。「特に誰が…」と言いづらく、どこからでも点が取れる打線はやや珍しいか。エースの児山は制球に甘いところがあるが、強烈な腕の振りから放たれるストレートは球速以上の力を感じる。なるべく守備で足を引っ張りたくないところ。
広陵高等学校(広島県) 監督・中井 哲之 主将・熊谷 治人
秋季広島県大会:ベスト4 中国大会:準優勝
どんな高校?/センバツは3度の優勝と「春に強い」イメージがあるが、実に3年ぶりのセンバツ出場。チームを引っ張るのは下石と太田。クリーンナップを担うだけでなく、両者ともマウンドに上がれば140キロを越えるストレートを投げ、守るときは二遊間につく。また、秋は1番を打っていた坂田が最も本塁打を打ち、チームに勢いをつけていた。攻守に強さを感じるが、負けた試合では終盤に逆転、エラー絡みでの失点が目立つ。ここ一番の弱さを春は強さに変えられるか?
岩国商業高等学校(山口県) 監督・中内 博和 主将・栗栖 徹
秋季山口県大会:優勝 中国大会:ベスト4
どんな高校?/エース高橋とキャッチャー栗栖を中心に守りが堅い。特に高橋は公式戦は全試合に完投するなど、スタミナも十分。強豪校が相手でも失点が計算できるチームだ。攻撃力は高くはないが、少ないチャンスをモノにする勝負強さがある。攻撃の柱も高橋。3番に座り、自らが起点にもポイントゲッターにもなる。
益田翔陽高等学校(島根県) 監督・早戸 克也 主将・中本 康太
秋季島根県大会:優勝 中国大会:1回戦 21世紀枠選出
どんな高校?/2006年に益田産業高校と益田工業高校が合併し誕生した。早戸克也監督が就任してから2年目の秋に逆転につぐ逆転で勝ちを積み上げ、県大会優勝。少ない部員、少ない練習時間ながら、加圧トレーニングや食トレなど工夫をこらし急成長に結びつけた。テンポよく投げる投手に、守備が堅いスタイルは常にいい雰囲気で試合を進められる。その雰囲気に乗り、大型打者の石田と主将・中本が打線を引っ張る。