欠かせない重要戦力! セ・リーグ6球団のユーティリティープレーヤーは誰だ?
早いもので開幕から1カ月以上が過ぎたプロ野球。各球団の布陣が固まってきたが、今年も味わい深いユーティリティープレーヤーが躍動している。
そこで今季注目のユーティリティー、スーパーサブを球団ごとに洗い出してみた。まずはセ・リーグ編をお送りしよう。
※年齢、成績は5月1日時点
◎ヤクルト
今浪隆博(内野手・31歳)
20試合/打率.250(40-10)
0本塁打/3打点/0盗塁
【今季守備位置】
ファースト:7試合
ショート:6試合
ヤクルトのスーパーサブは今浪。今季は大引啓次の離脱時はショート、畠山和洋離脱後はファーストの穴を埋めている。昨季は打率.317(123-39)をマーク。代打としても存在感を示す、ユーティリティーを体現した選手だ。
◎巨人
吉川大幾(内野手・23歳)
18試合/打率.091(11-3)
0本塁打/1打点/0盗塁
【今季守備位置】
セカンド:1試合
サード:11試合
ショート:5試合
選手層の厚いイメージがある巨人。今季、代走・守備固めで重用されているのは中日を戦力外になり、巨人2年目の吉川。今季は出場18試合すべてが途中出場。しかし、本当のユーティリティーかと言われれば、まだ疑問符。巨人代打陣の現状を考えれば、バットでも実力を発揮したい。
◎阪神
今成亮太(内野手・28歳)
25試合/打率.308(39-12)
0本塁打/2打点/0盗塁
【今季守備位置】
キャッチャー:1試合
ファースト:3試合
サード:20試合
阪神のスーパーサブといえばこの男。今季は3年ぶりに1軍公式戦でマスクを被り、スクランブル出動も可。キャッチャー、ファースト、サード、外野とどこでも守り、打撃も毎年2割後半を残す安定感。「チームに一人ほしい」と名高い“なんでも屋”だ。
◎広島
天谷宗一郎(外野手・32歳)
20試合/打率.229(35-8)
0本塁打/5打点/3盗塁
【今季守備位置】
レフト:10試合
センター:2試合
ライト:10試合
ユーティリティープレーヤーといえば、内野手を想像しがちだが、広島では天谷を推したい。外野全ポジションをこなし、今季はライトでスタメン→途中でレフトへという試合も多い。機動力ある外野の達人は、戦術上で貴重な存在だ。
◎中日
谷哲也(内野手・30歳)
15試合/打率.320(25-8)
0本塁打/2打点/1盗塁
【今季守備位置】
ファースト:2試合
セカンド:8試合
サード:2試合
30歳を迎えた谷が今季は打撃でも好調の兆し。内野なら全ポジションを守れる。新たなユーティリティープレーヤーとして、実りあるシーズンにできるか注目。
◎DeNA
柳田殖生(内野手・34歳)
11試合/打率.071(14-1)
0本塁打/0打点/0盗塁
【今季守備位置】
ファースト:3試合
セカンド:3試合
サード:2試合
ショート:2試合
便利屋として球界をしぶとく生き抜く柳田。今季もすでに内野全ポジションを守っている。プロ11年目、このままでは終われない。次回はパ・リーグ編をお送りしたい。
文=落合初春(おちあい・もとはる)