野球の試合で起こりうる2400通りの状況分析システムが完成!
プロ野球が開幕して1カ月余りが経過。応援するチームの試合結果に一喜一憂しているファンも多いだろう。また、球場でのナマ観戦はもちろん、BS・CS放送の普及によってTV観戦する機会も多くなったはず。そんなとき、是非とも使って欲しい野球の試合専門の状況分析ツールが完成した。この『週刊野球太郎』内に搭載されている「GAME ANALYZER(ゲームアナライザー)」だ。
使い方は至って簡単。この画面下の「ゲーム分析」をタップ。
イニングや点差、アウトカウント、走者状況を入力するだけで、その状況に見合った攻撃側と守備側がそれぞれ考えるべきポイント、予想される作戦、どんな打者に対しても考えておきたい配球の基本を解説する画面に変わる。そのほかにも、お互いに掛かるプレッシャーも数値化している。
例えば、4月27日の広島vs巨人、エルドレッド(広島)が劇的なサヨナラ本塁打を放って3-0で広島が勝利した試合を振り返ってみよう。あの場面は0-0の同点のまま迎えた延長11回裏、菊池涼介と丸佳浩の連打で無死一、三塁というシチュエーションだった。イニングは「延長」で「裏」の攻撃、点差は「同点」を選択し、アウトカウントは「0(ゼロ)」、出塁は「一塁」と「三塁」とタップして分析スタート。
結果、攻撃側の解説には「勝ち越し点(サヨナラ)は打者の力量次第」とあり、打者の力量に委ねるしかないとある。「ただし根拠もなく、きた球を打ってボテボテの当たりだと、流れが逃げる」とも解説しており、そういう意味では打者・エルドレッドは狙い球をしっかりと絞り、フルスイング。その結果、あのサヨナラ本塁打が生まれたのだった。
また、守備側の解説では「守る側はとにかく前進守備で耐えるしかない」。実際、一塁手の守備についていた井端弘和(巨人)はベースから離れて、前進守備を敷いていた。また「敬遠で満塁にして、フォースアウトを狙った方が守りやすかったりもする」とあるように、巨人側はこうした選択肢もあったのだ。しかし、原監督は、過去2年でエルドレッドを5打数1安打に抑えている山口鉄也に任せるという判断を下した。
配球についての解説では、この場面ではヘタな小細工をせず、「外角低めの制球重視」を徹底するのが良いとある。サヨナラ被弾した山口鉄也が打たれた投球は、やや内角寄りの甘いストレート。キッチリと投げ込むことができずにセオリー通りの投球ができなかったことが悔やまれるだろう。この試合で巨人は4カードぶりの負け越し。反対に広島は球団史上初となる4月の月間16勝目を挙げた試合となった。
この「
GAME ANALYZER(ゲームアナライザー)」に収録されているそのシチュエーション数は2400通りにものぼる。野球の試合で想定されるほぼ全ての状況に対応しており、まさに“究極”のゲーム状況分析ツールといえるだろう。
プロ野球はもちろん、田中将大(ヤンキース)やダルビッシュ有(レンジャーズ)が大活躍しているMLB、これから旬の季節を迎える高校野球の観戦時でも分析可能。さらに、レベルの違いはあれども、少年野球や草野球だって同じ野球、「
GAME ANALYZER(ゲームアナライザー)」はどんな野球でも対応可能だ。
試合後のミーティングや、試合後の反省会と称した飲み会でも「あの場面の相手打者は、こういう考えで打席に入っていたんだから……」と、いろいろな考察ができるので、仲間と盛り上がること間違いなしだ。
何はともあれ、まずは
GAME ANALYZER(ゲームアナライザー)を使ってほしい。これまでの野球観戦の常識が覆されるかもしれない。