一度ならず二度までも、所属球団から「不要」のレッテルを貼られた選手がいる。2014年をもってプロ野球選手を引退した石井義人だ。 「打撃の天才」と称され活躍はするのだが、レギュラーを奪うまでには至らないため、二つのチームから追われるように去った。そんな厳しい環境をくぐり抜けてきた石井だが、最後に一花咲かせた。球界の盟主の代打という役割で。