8月15日。それは日本が太平洋戦争に敗れた終戦の日。同時に野球界にとっては、戦時中、「敵性スポーツ」として競技そのものを行うこともはばかれた悲しい時代に別れを告げ、新たな一歩を踏み出すキッカケとなった日でもある。
ただ、戦争が終わったからといって、すぐに試合ができるわけではない。物資不足や戦後の混乱で、とても野球どころではない状態だったからだ。そして、もうひとつ、肝心の球場がすぐには使えない状態だったから、という理由も大きい。東西の代表的な球場が戦時下でどんな扱いを受け、どのように復活を果たしたのか? 戦前戦後の球場史を振り返ってみよう。