◎第十回／吉川光夫（北海道日本ハムファイターズ）
イラストレーター・横山英史と申します。このコーナーでは、ベースボールを題材にしてそれをイラストで表現しています。
2012年シーズンのパ・リーグMVPに、ファイターズの吉川光夫投手が選出されました。
プロ6年目の大ブレイクです！ 前年どころか、過去3年でも0勝の投手がMVPに選ばれるのは、史上初のケースだそうです。
シーズンの成績を見てみると、25試合に登板して、14勝5敗、防御率1.71(最優秀防御率を獲得)、奪三振158(リーグ2位)など、各部門でリーグ上位に入りました。とりわけ、完投5、完封3（リーグ1位）はすべて8月以降に記録したもの。勝負所での活躍は、ファイターズのリーグ優勝に大きく貢献したことがわかります。
今回のイラストは、この連載の
第七回の中田翔選手のときと同じく、アメコミ風タッチで描いてみました。吉川投手の魅力の一つでもある150キロを超すあの伸びのあるストレート、この球を投げようとしているときのテークバックのモーションを切りとってみました。
打者に対して向かっていくダイナミズムと、「才能が開花して、大きな一歩を踏み出した」という意味も込めてみました。
来シーズンも、さらなるステップ（活躍）に期待したいと思います。
それではまた来週にお会いしましょう。
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絵と文＝横山英史(よこやま・ひでし) ／野球を題材にしたイラストを得意とするイラストレーター。スポーツ雑誌のイラストやオリックス・バファローズの選手紹介イラスト(2003〜2005年)や、メジャーリーグ カンザスシティ・ロイヤルズのクラブハウスに飾られているチーム歴代プレイヤーを描た作品なども制作。1980年生まれ。
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