地元・育英高から1990(平成2)年にドラフト2位でオリックスに入団した戎信行。結果を残せないまま時間だけが過ぎ、とうとう迎えた進退をかけた10年目。6月に先発不足で一軍に昇格すると、7月4日の日本ハム戦で8回2失点の好投を見せ、苦節10年、ついに初勝利を手にした。これを機に戎は調子を上げ、8勝2敗、防御率3.27でこの年の最優秀防御率投手にも輝いた。