日本時間の4月10日、本拠地デビューを飾った田中将大(ヤンキース)。7回7安打3失点で降板し勝敗はつかず、ここまで2試合で1勝0敗、防御率3.21と、まずまずの成績を残している。
メジャーでは先発投手の評価基準として、6回を自責点3以内に抑えることをクオリティ・スタート(QS)と呼んでおり、田中は2試合連続でQSを記録している。しかし、ここまでの内容を振り返ると、個人的には田中と対戦した相手打者の恐ろしさを感じるばかりだ。
初戦では先頭打者のメルキー・カブレラ(ブルージェイズ)が挨拶代わりの一発を放ち、2戦目も2回にジョナサン・スクープ(オリオールズ)が甘く入ったカットボールを見事に打ち返し、3ランを放った。もちろん2人とも田中とは初対戦であり、日本では無敵を誇った田中から、初打席であっさり本塁打を放つとは、やはりメジャーリーグには恐るべき打者がまだまだおり、日本球界とは比べものにならない選手層の厚さを強く感じた。
メジャーリーグの「知っているようで知らなかった」知識をお伝えするこのコーナー。第3回目は、なぜこれ程までにメジャーの世界は選手層が厚いのか、その理由のひとつであるAAA級やAA級などの下部組織についてクローズアップしてみよう。