開幕からはや1カ月。チーム成績、個人成績ともにある程度「順位」が固定化してくる頃だ。期待どおり! という選手やチームもあるだろうが、ケガやトラブルに巻き込まれ「こんなはずでは……」と早くも途方に暮れているファンもいるかもしれない。
そこで、開幕前に発売した『別冊野球太郎2014球春号〜プロ野球[呪い]のハンドブック』(発行・イマジニア株式会社ナックルボールスタジアム/発売・廣済堂出版)を今一度手にしてもらいたい。12球団別に呪いポイント(=チームの課題、ファンとしてはより応援するべき状況)をまとめたこの本を読み返せば、応援するチームの好不調の理由について、ひと味違った視点で検証できる。さらに開幕直前に『週刊野球太郎』で特集した「『プロ野球呪いのハンドブック』の歩き方特集」を振り返れば、これからのペナントレースでの応援ポイントも分かるはずだ。今週はその視点から、パ・リーグの昨シーズンBクラス3球団のここまでの戦いぶりをチェックする。
△2013年パ・リーグ4位:ソフトバンクの応援ポイント▽
◎この呪いは振り払った!?
昨季、ソフトバンクがBクラスに沈んだ要因のひとつは「4番を固定できなかった」こと。どの選手も4番で起用されると成績を落としてしまうかケガに見舞われてしまった。まさに「呪われた4番の座」。
しかし今季、新加入の李大浩が全試合で4番に鎮座。李自身の成績は現状、可もなく不可もなく。本塁打の数などどちらかというと少し物足りないかもしれない。だが、李の4番固定は副次的な好結果も導いていることを見逃してはならない。それは前後を打つ3番・内川聖一、5番・長谷川勇也の好成績だ。