熱戦が続く「高校野球100年」節目の甲子園大会。序盤戦を終え、大きな話題となったのが、甲子園通算最多勝利記録を持つ智辯和歌山の高嶋仁監督の勇退報道だ。
8月9日に迎えた1回戦は、津商(三重)に4−9で敗戦。1試合7失策と、智辯和歌山らしからぬ守備の乱れには、さすがの名将もお手上げ。これで2012年夏、2014年春に続いて、出場3大会連続で初戦敗退となってしまった。
そして、試合の翌日に勇退報道が出たものの、その時期はまちまち。それを受けて、高嶋仁監督は、一度3年前に「3年後に辞める」と学校側に伝えた事実は明かしたが、まだ具体的な話は進展していないという。
とはいっても、現在69歳という年齢を考えると、そう長い間、監督を続けるのは難しいのはたしか。高校野球ファンの間で有名なベンチ最前列での仁王立ちを見ることができなくなると思うと、残念でならない。ここで改めて、そんな功績を積み上げてきた高嶋監督の生き様を振り返ってみたい。