憧れの「甲子園」を目指し、各地で熱戦のはじまった高校野球。1915年、「第1回全国中等学校優勝野球大会」として、その歴史がはじまってから今年で100年ということで例年以上に注目度は高い。ここでふと疑問。100年前はいったいどのように代表校が決められたのか?
第1回大会に出場したのは東北、東京(関東)、東海、京津、関西、兵庫、山陽、山陰、四国、九州の10地区の代表校。この10地区でそれぞれ予選が行われたが問題点も多かった。
というのも、第1回大会の開催を主催社である大阪朝日新聞が発表したのが1915年7月1日のこと。大会は8月18日から。なんと1カ月半しか準備期間がなかったのだ。そのため、予選大会の方式を巡って、各地で揉めることも多かった。代表的な事例を見ていこう。