12月1日、DeNAが球団発足5周年となる来季の取り組みを発表。そのなかで、神奈川県の子どもたちに球団キャップを無料配布する企画があり、話題となっている。
配布の対象は神奈川県下の幼稚園、小学校、特別支援学校、保育所など3730カ所、約72万人にものぼる。今月中旬頃から配布をスタートするということなので、もうこのキャップを被っている子どももいるかもしれない。
人気面と競技人口の底辺拡大が至上命題とされる昨今の野球界。その中にあって、今回のDeNAの企画は素直に素晴らしいと思う。筆者のまわりを探しただけでも、子どもの頃、親戚から野球帽をもらったことで野球を始めた、そのチームを応援するようになったといった例はいくつもある。選択肢が多い現代において、この企画で競技人口が劇的に増えることは難しいだろうが、将来のDeNAファン増加には間違いなくつながるはず。今年に限らず、そして他球団でもぜひ実施して欲しい企画だ。
今回はこのDeNAキャッププロジェクトにちなみ、過去にあった「野球帽をめぐるちょっといい話」を紹介したい。