戦力外通告候補生…。プロ野球選手の分水嶺=「29歳の男たち」は後半戦で踏ん張り、生き残れるか!?
平均年齢 = 29.6歳。
これ、プロ野球におけるなんの数字か、おわかりだろうか? 正解は「平均“引退”年齢」だ。
昨今、さまざまなデータを公表しているNPB。2016年に引退した選手125人の平均値が「29.6歳」だった。昨シーズンに限らず、毎年のように平均引退年齢は「29歳」前後。プロ野球選手にとってまさに分水嶺といえる年齢であり、30歳を迎えられるかどうかが現役生活を長く続ける上ではひとつの正念場、というわけだ。
ということは、今年29歳の選手で結果を残せなかった選手は、戦力外通告候補生……という見方もできるだろう。
ちなみに、今シーズン29歳の選手たち、というのは、プロ野球黄金世代のひとつ、マーくん(田中将大)世代の男たちだ。それまで長期間に渡って安定した成績を残している選手であれば、たった1シーズン不調だからといって簡単に戦力外になることはまずありえない。だが、何が起こるかわからないのもプロ契約の厳しい世界。安穏と楽観視しているわけにもいかないはずだ。
そこで、今季29歳の選手たちで、前半戦、思うような成績を残せなかった選手たちをあえてピックアップ。後半戦の奮起を期待する材料としたい。