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甲子園に進めなかったドラフト候補(3年生限定)の夏の大会を総まとめ!

齋藤 綱記(さいとう・こうき)
北照/投手・左投左打・181センチ82キロ
◎最速144キロのストレートと鋭いスライダーを持つ本格派サウスポー。不調から一時期立ち直るも、小樽地区代表決定戦では7回で7三振を奪うも、被安打9で9失点。まさかの敗退だった。このレベンジはプロの世界で。

梅津 晃大(うめつ・こうだい)
仙台育英/投手・右投右打・190センチ82キロ
◎6月に死球で骨折したが、ぎりぎり間に合った。調整不足は否めなかったが、それでも3回戦で6回9奪三振など、素質の高さはアピール。無念の4回戦敗退も、大きな可能性を秘めた長身右腕だ。

小林 俊己(こばやし・としき)
能代松陽/外野手・左投左打・169センチ67キロ
◎足の速さがピカイチ。打球勘もいい

田代 大智(たしろ・だいち)
大曲工/外野手・右投右打・175センチ77キロ
◎動作の1つ1つに身体能力の高さを伺わせる

菅野 秀哉(かんの・しゅうや)
小高工/投手・右投右打・182センチ75キロ
◎2回戦で福島大会史上初の完全試合を達成。変化球のコントロールがよくなり、大記録につなげた。3回戦は完投して10奪三振、サヨナラ打も放つなど勢いに乗っていたが、結果的に今夏の甲子園で8強に入った聖光学院に2−0で敗れた。

大和田 啓亮(おおわだ・けいすけ)
日大東北/投手・右投右打・179センチ76キロ
◎4回戦で9回3失点ながらも、自らの投球に「エースとして情けない」と涙した。しかし、味方の大逆転で勝ち残り、準々決勝、準決勝は140キロ超のストレートを武器に好投で応えた。そして迎えた決勝・聖光学院戦。9回に4点差を追い付かれ、延長11回にサヨナラ負けで、甲子園出場を逃し、今度は悔し泣き。この涙を胸に、次の舞台での活躍を誓った。




田嶋 大樹(たじま・だいき)
佐野日大/投手・左投左打・182センチ76キロ
◎3回戦に自己最速タイの145キロを計測。準決勝の白鴎大足利戦では、センバツ出場チームに対して、7回8奪三振、コールドゲームにより完封と、波に乗っていた……ようにみえたが、肩の痛みが出始め、決勝に臨むことに。試合序盤はなんとか耐えられたが、徐々に痛みが増し、120キロまで球速が落ちたところで降板となってしまった。

高橋 光成(たかはし・こうな)
前橋育英/投手・右投右打・188センチ88キロ
◎骨折の影響で、春季大会未登板だが、5月から登板を重ね、少しずつ状態を上げてきた。しかし、3回戦・健大高崎に2−6で敗退。147キロを記録するも、100球を超え、球威が落ちた7回に打ち込まれ6失点を喫した。敗れたものの、スタンドに揃ったスカウトからは、「結果は関係ない、素質は素晴らしい」と高評価は変わらないようだ。

野平 大樹(のひら・ひろき)
樹徳/遊撃手・右投左打・182センチ83キロ
◎打は不発だったが、安定した守備を魅せた。

諸積 怜(もろずみ・れん)
流通経済大柏/外野手・右投左打・178センチ74キロ
◎元ロッテ・諸積兼司(現ロッテスカウト)の息子。父も活躍したQVCマリンスタジアムで一塁かけ抜け3秒94。抜群の俊足も父譲り

堀内 汰門(ほりうち・たもん)
山村国際/捕手・右投右打・175センチ75キロ
◎花咲徳栄戦で金星を挙げた強肩強打の捕手。この試合中の二塁送球は1秒99。実戦で2秒を切る高校生捕手は珍しく、能力は本物

続木 悠登(つづき・ゆうと)
横浜商大高/投手・右投右打・179センチ75キロ
◎最後の夏は1試合のみで終わったが、新球スプリットで4回までで7奪三振と、横浜隼人の強力打線に立ち向かった。今後の課題はストレートの質を高めることと、制球をさらに磨くこと。次のステージで、さらにスケールアップした続木を見たい。



宗 佑磨(むね・ゆうま)
横浜隼人/外野手・右投左打・181センチ75キロ
◎スナップスローが上達。このままショートでも行ける!

福岡 美輝(ふくおか・みつき)
厚木北/投手・右投左打・180センチ79キロ
◎マウンド上でボールを弾いて、スピンをかける姿が絵になる

小林 輝(こばやし・ひかる
横須賀大津/投手・右投右打・179センチ81キロ
◎最後の夏も故障に泣く。ベストの小林を見てみたかった

三廻部 憂磨(みくるべ・ゆうま)
向上/外野手・右投左打・175センチ72キロ
◎初回に打つと、高確率で先制点に結びつく核弾頭

手塚 渓登(てつか・けいと)
横浜隼人/外野手・右投右打・185センチ90キロ
◎長打力だけじゃない。センターを守れる脚力が将来性

高濱 祐仁(たかはま・ゆうと)
横浜/遊撃手・右投右打・182センチ80キロ
◎こんなもんじゃない、と思われながら終わってしまった。隙を突いた走塁、甘いボールを逃さない打撃はあったが、課題だった変化球への対応の向上はあまり見られず。強力投手陣とはいえ、東海大相模からもう1本打ちたかった。

浅間 大基(あさま・だいき)
横浜/外野手・右投左打・183センチ73キロ
◎初めて逆方向(レフト)への本塁打を打つなど、走攻守三拍子の上にパワーが加わった。アマチュアの外野手ではNo.1と評価するスカウトもいる。

鈴木 優(すずき・ゆう)
都雪谷/投手・右投右打・181センチ78キロ
◎力あるストレートを中心に攻めの投球を続け、イニング以上の奪三振を重ねていった。敗れた関東一戦では7四死球と乱れた。

栗原 陵矢(くりはら・りょうや)
春江工・坂井/捕手・右投左打・178センチ74キロ
◎巧みなリードとリーダーシップでチームを牽引した。力が入ってしまうような場面でもコースに逆らわないバッティングで高評価。

木村 聡司(きむら・さとし)
常葉学園橘/投手、遊撃手・右投右打・179センチ70キロ
◎打っては4割近い打率を残し、投げては37回で45奪三振と存在感を示した。準決勝・静岡戦では11奪三振も被安打10、6失点で敗れた。

桑原 樹(くわはら・たつき)
常葉学園菊川/遊撃手・右投左打・182センチ73キロ
◎結果は伴わなかったが、質の高いプレーや身体能力の高さはスカウトから高い評価を受けた。

石垣 幸大(いしがき・こうだい)
いなべ総合/投手・右投右打・180センチ74キロ
◎2回戦で2回を投げ2奪三振だが、その試合で右膝に死球を受け、骨折。決勝での登板を見据えていたが、それが叶わず、準決勝で敗退となった。

桂川 涼(かつらがわ・りょう)
中京/外野手・右投右打・176センチ75キロ
◎50メートル走6秒1の身体能力と打席でのスケール感で評判が急上昇

大笘 創平(おおとま・そうへい)
桜丘/投手・右投右打・180センチ82キロ
◎強打者として注目していたが、投手としても力強い速球

松本航(まつもと・わたる)
明石商/投手・右投右打・176センチ78キロ
◎145キロをマークしたストレートにもキレがあり、このほかにもスプリット、カーブ、チェンジアップなど球種も多彩。三振を奪える技術は高校生離れしている。今回の県大会では準々決勝で社に惜敗したが、4試合に登板し35回で49個の三振を奪った。プロのスカウトからの評価もうなぎ登りだが、高校卒業後は大学に進学し、さらなる飛躍を誓った。

立田 将太(たつた・しょうた)
大和広陵/投手・右投右打・181センチ82キロ
◎制球が乱れ、四死球が増える試合は特に立ち上がりが良くなかった。敗れた智辯学園戦は9回被安打11、10四死球、11失点。間隔は詰まってもボールの勢いは落ちなかったのは良いアピールになった。

末永 海人(すえなが・かいと)
創志学園/投手・右投右打・187センチ77キロ
◎芳泉戦の常時140キロ台に自らも手応えあり。あとは開き気味の調整のみ。

高橋 将宗(たかはし・まさのり)
庄原実/投手・右投右打・178センチ78キロ
◎リズミカルな投球で赤丸急上昇。安西戦で143キロをマーク。

田中 佑太(たなか・ゆうた)
石見智翠館/遊撃手・右投右打・180センチ77キロ
◎昨夏、甲子園を経験した逸材内野手。飯南戦で流れを引き寄せる圧巻弾。

藤井 皓哉(ふじい・こうや)
おかやま山陽/投手・右投左打・182センチ81キロ
◎初回に3者連続三振を奪い、2回の8番打者への見逃し三振を決めたストレートは146キロを計測。圧倒的な存在感で魅了した。6、7回に高めに浮いた球を痛打され、まさかの初戦敗退に終わったが、スタンドに集結した各球団のスカウトには、プロタイプの仕様が十分に伝わったはず。



山本 晃希(やまもと・こうき)
熊毛南/投手・右投右打・182センチ82キロ
◎大きく崩れることなく山口大会を投げ抜いた。決勝は岩国にちょっとしたチーム力の差で敗れたものの、山本自身は笑顔で納得した雰囲気だった。しっかりした体、お手本のようなフォーム、生きたボールをコントロールよく投げ分ける。このまま成長すれば、いずれはプロ入りも期待できる投手だ。

安樂 智大(あんらく・ともひろ)
済美/投手・右投左打・188センチ87キロ
◎状態尻上がりも「スタミナ」は補えず

 「肩・ヒジのスタミナがなかった」。上甲正典監督が大会後に発した本音に集約される。状態自体は尻上がり。夏初戦の三島戦ではストレートが走らず、勝負どころ以外はスプリット、カーブでかわす投球に終始したが、2回戦・新居浜東戦ではわずか4回・50球ながらストレート・宝刀スライダーの切れ味は昨夏の8割程度にまで復活。3回戦・東温戦で4回まで無安打に封じ、6奪三振を奪った投球内容は圧巻だった。

 ただし、「打倒安樂」を目指し、スイング量を増やして、「マシンの球速を最大にして打ち込んできた」(和田健太郎監督)東温打線に、中盤以降は最速148キロ「球速も3試合のうちで一番アベレージが高かった」(某球団スカウト)にもかかわらず4失点。

 「ここぞの場面で冷静になれれば」と自身はあくまで責任を背負い込んだが、「ねじ伏せる」スタイルの彼に、これ以上の結果を求めるのは酷。「4月の実戦登板復帰から、よくぞここまで戻した」今はそう讃えたい。

塹江 敦哉(ほりえ・あつや)
高松北/投手・左投左打・178センチ75キロ
◎投打に強烈なインパクトを残した。打っては、当たった瞬間それとわかる2試合連続アーチ。そして投げる方でも最速149キロをマークし、下半身主導の投球も少しずつものにしてきている。



佐治 直哉(さじ・なおや)
香川県大手前高松/投手・左投左打・173センチ74キロ
◎今大会で最速144キロマーク。打でも2本塁打と躍動

藤谷 雄貴(ふじたに・ゆうき)
高松南/投手兼左翼手・右投左打・175センチ75キロ
◎最速144キロサイドもケガに泣く。上を目指してほしい逸材

末包 昇大(すえかね・しょうた)
高松商/三塁手・右投右打・187センチ96キロ
◎高校通算11本目となる高松第一戦の2ランは、大器の香り

西丸 泰史(にしまる・たいし)
尽誠学園/遊撃手・右投左打・178センチ68キロ
◎華麗な守備は健在。軸のぶれない安打も連発した

松田 知希(まつだ・ともき)
鳴門渦潮/投手・左投左打・174センチ74キロ
◎力投型の悲しさで力尽きたが、徳島No.1投手の座は不動

多田 大輔(ただ・だいすけ)
鳴門渦潮/捕手・右投右打・189センチ92キロ
◎リードに成長も「素材」の域を脱し切れなかったのが残念

?橋 謙太(たかはし・けんた)
生光学園/遊撃手兼投手・右投左打・180センチ75キロ
◎投打に負担大きい中、ハイレベルな働きを見せた

平松 尭樹(ひらまつ・たかし)
城東/中堅手・右投右打・184センチ75キロ
◎右打者で一塁駆け抜け3秒9台のスピードスター

橋口 幸聖(はしぐち・こうせい)
高知中央/投手・右投右打・180センチ70キロ
◎ストレートは最速144キロ。今大会最も成長した投手

三宅 良太(みやけ・りょうた)
宿毛/投手・右投左打・178センチ68キロ
◎エースとして奮闘した上に、ポイント心得た打撃センスは一級品

細川 和晃(ほそかわ・かずあき)
室戸/投手・右投右打・178センチ72キロ
◎夏までケガ続きも初戦で最速142キロ。爪あとは残す

大塩 浩史(おおしお・ひろふみ)
高知商/捕手・右投右打・177センチ75キロ
◎好リードで準決勝では明徳義塾に肉薄する原動力に

坂田 直輝(さかた・なおき)
高知中央/遊撃手・右投右打・182センチ73キロ
◎高知中央では最初で最後の夏も3拍子そろった動きが光る

神野 靖大(じんの・やすひろ)
今治西/投手・左投左打・170センチ64キロ
◎重圧の中、16回で1失点はもっと絶賛されるべき

余吾 賢哉(よご・けんや)
丹原/投手・右投右打・177センチ60キロ
◎地上5センチからリリースする美しきアンダースロー

大野 凌雅(おおの・りょうが)
松山工/投手・右投右打・171センチ73キロ
◎独特の上体投げから最速141キロの重いストレート

矢野 義記(やの・よしき)
西条/二塁手・右投左打・172センチ71キロ
◎スイングスピードと打球の鋭さは全国トップレベル

阿部 晋吾(あべ・しんご)
新居浜商/左翼手・右投右打・177センチ80キロ
◎地道な努力が実り、坊ちゃんスタジアムでホームラン

越智 達矢(おち・たつや)
丹原/中堅手・右投右打・178センチ73キロ
◎高校通算47本目に代表される「右打ち」に人間力が

松本 将太(まつもと・しょうた)
帝京五/中堅手・右投左打・176センチ77キロ
◎打撃と走塁は文句なしだが、最後まで守備が改善されず

山川 晃司(やまかわ・こうじ)
福工大城東/捕手・右投右打・184センチ86キロ
◎二塁スローイングが1.8秒前後を常に記録し続ける強肩ぶりは圧巻。満塁本塁打を打つなど打でもアピールした。

小野 郁(おの・ふみや) 西日本短大付/投手・右投右打・176センチ70キロ
◎1回戦で、あわやノーヒットノーランの7回コールド完封から中3日。2回戦の九産大九産戦でも先発マウンドに立った小野は、さらに凄みを増してきたようだ。強打の九産大九産に対し、毎回の14奪三振で被安打1と圧巻のピッチング。フォームのバランスがよく、指のかかりまで合理的に力が伝達されていき、ズバッと低めにストレートが決まった。

深水 輝希(ふかみ・こうき)
筑陽学園/外野手・右投左打・182センチ73キロ
◎50メートルを5秒後半で駆け抜けるスピードスター。あとはパンチ力次第。

井手 真悟(いで・しんご)
御船/投手・右投右打・175センチ70キロ
◎大会序盤はベストの状態に程遠いが、投げて打って走れる万能型の素材。

善 武士(ぜん・たけし)
多良木/投手・右投右打・178センチ75キロ
◎大会前から調子が悪かった模様だが、3回戦で7回12奪三振の好投を見せ、多くのスカウトを唸らせた。4回戦で145キロのストレートをビシバシ投げ込んだが、変化球が高く浮いたところを打たれてしまった。

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