糸井嘉男、陽岱鋼、中田翔……。気がつけばプロ野球界の「金髪戦士」が絶滅寸前!?
2000年前後のパ・リーグはビジュアルで印象に残る選手が多かった。特に日本全体が空前の金髪ブームだったこともあり、パ・リーグ戦士の頭髪が次々と金色に。松井稼頭央(西武)、中村紀洋(近鉄)、初芝清(ロッテ)、松坂大輔(西武)も一時期は前髪金髪になっていた(※球団名は当時の在籍チーム)。
「俺だ、俺を見てくれ」
そう言わんばかりの自己顕示。虚勢かも知れないが、そこにはトレンディエースの系譜を継ぐ、トレンディな心意気があったように思える。
今でもサッカー界では日本代表・本田圭佑をはじめ、金髪党が残存している。広いピッチで自分の居場所を明確に示すという競技上の利点もあるが、若手Jリーガーが髪を染めたとき、筆者は「覚醒」の予感を感じる。
特に下部であるJ2の金髪はやっかいだ。アグレッシブな自信がみなぎり、上昇志向でピッチを駆け巡る。ピッチ上に金髪がいれば、自然と注目してしまう。
しかし、プロ野球界では金髪プレーヤーが絶滅寸前だ。金髪にすればすぐに「天狗になるな!」とOBが青筋を立て、「チャラい」とファンに叩かれる。
だが、わずかながら脱走兵のごとく残存する金髪戦士がいる。そんな彼らにも今オフは黒髪転向の魔の手が迫っている。