プロ野球が始まって以来、初めて、球場で昭和天皇が野球観戦をした。巨人対阪神はシーソーゲームとなり、7回裏に王貞治の2ランで巨人が同点に追いつくと、同点のまま9回へ。天皇・皇后両陛下の試合観戦は21時15分までと決まっており、延長になると、最後まで観戦ができないと危惧された。9回裏、先頭打者の長島茂雄が左翼ポール際に飛び込むサヨナラ本塁打を放つ。この瞬間、時計は21時12分を指し示していた。