7月5日〜26日(小郡市野球場ほか)
変則左腕に渡辺健コンビなど好腕に注目
話題呼ぶ九州国際大付・山本の潜在能力
●好素材の九州大会出場組
センバツ1回戦の近江戦では好投しながら敗退した岩田将貴(九産大九州)は、春季九州大会でも安定していた。変則左腕から背中を通過するストレートとスライダーで、左打者を手玉に取る。
秋春の九州大会出場組は、もれなく好投手を擁している。飯塚の左腕・渡辺健史と右腕・渡辺健太の「渡辺健コンビ」は速球派。昨夏の甲子園を経験した左腕・富山凌雅(九州国際大付)は、腕を叩きつけるストレートがいい。左腕・山川海都(八幡南)は、低めの制球と牽制球が光る。福島滉貴(東福岡)は、捕手から転向のデビュー戦・昨秋県決勝で145キロを投げスタンドを沸かせた。岡野亜翔(福工大城東)は、サイドスローからの横スラで相手打者を牛耳る。
●2番手私学勢にからむ公立勢
ダークホースの私学勢エースが一気に頂点をつかむかもしれない。筆頭は龍頭大夏(大牟田)。チーム一の打力と走力で身体能力は高く、動きのしなやかな左腕だ。体重移動がスムーズになれば、スピードはまだまだアップしそう。速球派左腕・平塚貴伎(福岡第一)は精神的な安定感に欠けるが、覚醒すればナンバーワン左腕に躍り出る可能性もある。2年から名前を売っている左腕エースの新井悠太朗(折尾愛真)と中村伊吹、平城圭悟(ともに星琳)は、ストレートとマウンドさばきがいい。
2年生右腕は剛腕タイプがいい。岩田諒大(自由ケ丘)は4番でエース。ストレートとタテの変化球のコンビネーションが絶妙だ。野手から転向で伸びしろたっぷりの梅野雄吾(九産大九産)は、145キロを記録している。
公立勢では、3年生右腕に硬軟の両タイプがいる。「硬」は、小柄で馬力ある速球派・福森耀真(北九州)、「軟」は、2年生時に九州国際大付打線を手玉にとった下手投げの近藤徳(直方)だ。
中学から逸材と騒がれている?地真澄(福大大濠)は、本格デビューで夏の話題をさらうか。