前回、「宝の山に埋もれた逸材」 昨年のドラフト会議で2度のクジを外した広島は、今年ある“奇策”に出た。重複指名の際の抽選を担当スカウトに引かせたのだ。高校3年時から急激な成長を遂げてきた大物右腕と、その姿を誰よりも見守り続け、そして引き寄せられるように当たりクジをつかんだ担当スカウト。二人の間には5年間の物語があった。