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ヤクルト7位 松本直樹・二塁送球1秒8を切る高速スローイングは球界屈指

松本直樹(西濃運輸)・ヤクルト7位 松本直樹・二塁送球1秒8を切る高速スローイングは球界屈指

2017年プロ野球ドラフト会議で、総勢82名の選手が指名された。
2018年からのプロでの活躍に期待したい。 週刊野球太郎では、ドラフト会議の直前にインタビューした指名選手18名を特集!
プロで活躍するために戦ってきたドラフト候補と、彼らの「真価」を最も熟知している監督さんを取材した貴重な「証言」をお届けします。


今回の指名選手

松本直樹(西濃運輸)

ヤクルト ドラフト7位
松本直樹(まつもと・なおき)

178センチ82キロ/右投右打。1993(平成5)年10月17日生まれ、香川県坂出市出身。捕手一筋で、香川大付坂出中では四国大会準優勝。丸亀高では3年夏に県準優勝。立教大では3年秋からリーグ戦に出場するも通算20打数0安打。西濃運輸ではすぐに先発マスクを被り2年連続で都市対抗に出場した。強肩で二塁送球1秒8を切る素早いスローイングは球界屈指とされる。


★最初の印象
 彼が大学生のときに練習参加に来たので、そこで初めてプレーを見ました。当時、私は監督ではなく選手兼コーチでしたが、捕ってから速いスローイングは天下一品だと感じました。実際、盗塁阻止率は社会人トップクラスではないでしょうか。どんな体勢からでも二塁へ送球してアウトにできます。

★捕球は上達、配球は勉強中
 キャッチングの練習もよくしていて、少しずつですがうまくなっています。ピッチングマシンの球も多く受けながら、捕球時にミットを動かさず、止めて捕れるようになりました。配球の面は試行錯誤しながらやっているところです。インコースのストレートをも っと使うようアドバイスをしています。今年の都市対抗本戦では進境を見せ、彼自身も「インコースはバッターも打てないんですね」と実感していました。

★勝負強くパンチ力のある打撃
 打撃は幾分粗削りでしたが、入社1年目から活躍し、いいところで打ってくれます。昨年は都市対抗本戦の準々決勝でホームランを放つなどパンチ力があり、大舞台にも強い。技術的には、ボール球を振らないためにも、スイングでの間(ま)を教えてきました。

★考えすぎる傾向も
 性格的には明るく、年の差も関係なく普通に話ができます。頭がよく、研究熱心なところもいい。ただ打たれ出すと悩みすぎる傾向があり、配球やバッティングに響くときがあります。今年の都市対抗予選ではテンポが悪くなり、先輩捕手と途中で交代した試合もありました。なんとかしようという気持ちは伝わってきます。

★これから
 ドラフト指名となった場合、スローイングは上の世界でも通用するレベルです。一方でバッティングや配球面のほか、一線級のピッチャーの球をいかにうまく捕り、ピッチャーを気分よく乗せられるかといった部分を今後も勉強していってほしいです。たくさん練習 できる選手なので、いろいろと試しながら自分のスタイルをつくり上げてくれるでしょう。

本誌情報
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