◎百聞は一見にしかず
まず、下記に掲載した動画を見て欲しい。これは、T−岡田が履正社高校3年時(2005年)のものである。最後の夏となる大阪府大会準決勝の大阪桐蔭戦で、センターバックスクリーンに弾丸ライナーで叩き込んだ本塁打の映像だ。
あまりの打球の速さと低さに驚き、不覚にもカメラの操作を誤ってしまった。そのため、途中映像が乱れて打球を追えていないのは申し訳ない限りだが、あっという間にバックスクリーンに打球が到達している様子と、その弾道が常人離れしたものであることはわかってもらえると思う。ちなみに、ピッチャーは後日甲子園で活躍し、一躍全国的に有名となる中田翔(日本ハム)。突如出現したこのスーパー1年生は、府大会では不調だった左腕エース・辻内崇伸(巨人)に変わって投打にわたり派手な活躍を見せ、徐々に騒がれ始めた頃だった。そして、センターで打球を追っているのは、平田良介(中日)である。彼らについてもいずれこの連載で主役になるときが来るとは思うが、この動画では岡田の当時から持っていたボールを飛ばす資質について実感してもらえれば幸いだ。