イチローが所属するマイアミ・マーリンズが、成績不振を理由にレドモンド監督を解任。そして、後任の監督としてダン・ジェニングス氏の就任が発表された。このニュースは、アメリカでも驚きをもって報じられている。というのも、ジェニングス新監督はこれまで、監督はもちろん、コーチとしての指導者経験もゼロ。スカウトを経て、2002年にマーリンズのフロントに入り、2013年から監督になる直前まで、チーム編成責任者であるゼネラルマネージャー(GM)を務めていたからだ。
チームのことを一番よく知っている人物であるのは間違いない。だが、それはあくまでも背広を着て、机の上でやってきたこと。ユニフォームという“戦闘服”を着て、ダッグアウトという現場で、力を発揮できるのかどうか、まったくの未知数といっていい。
だが、過去を振り返れば、こうした「背広組からの転身」がまったくなかったわけではない。日米における「異例の監督就任劇」をチェックしてみよう。