日本シリーズ三連覇を達成した阪急時代。「がんばろうKOBE」の言葉とともに日本一へ駆け上がったブルーウェーブ時代。そして2004年には近鉄と合併するなど、様々な時代を経て今日に至るオリックス。
その間、米田哲也や山田久志、福本豊、イチローなど、数えきれないほどの名選手を輩出。球団史にはとても豪華なメンバーが並ぶ。ただ、それだけに不思議に思うこともある。永久欠番がないのだ。
正しくは、かつては存在したが、今はイチローの「51」が準永久欠番という扱いになっているだけ。ただ、51も選手たちが尻込みしているだけで、球団としては与えたいというスタンスなのだ。
一見すると、「球団は背番号の重みをわかっていない」ように映る。しかしチームとはその一時期だけで終わるものではないので、「過去を大事にしながらも、未来へ向けて進んでいこう」というメッセージとも受け取れる。
そこで今回は、オリックスの背番号に潜む意味を探っていく。