【静岡・投手編】ドラフト関連度A
プロ注目の3投手
今年は例年以上に人材が豊富な静岡。この春は各球場に多くのスカウトが集結した。
鈴木翔太(聖隷クリストファー)は昨夏の快投で静岡の高校野球ファンを虜にした。しなやかな腕の振りから、ストレート、変化球ともに精度が高く、キャッチャーミットに目がけてピンポイントに投げ込む制球力の持ち主。今春は故障もあり停滞気味も、夏には照準を合わせてきそうだ。
水野匡貴(静岡)は、この春にぐんとスカウトの評価を上げた。最速145キロのストレートは重量感があり、相手打者を力でねじ伏せる。決め球のスライダーも冴え、春は三振の山を築いた。
左腕では昨夏の甲子園でも好投を見せた高橋遥人(常葉学園橘)に注目が集まる。躍動感のあるフォームが魅力で、低めに糸を引くストレートと緩いカーブが武器。華奢な体型だけに、今後の伸びしろも大いに期待できる。
上記3人に続くのが礒道覚広(島田樟誠)。4月中旬の菰野(三重)との練習試合では142キロをマークして完投勝利。その後の県内チームとの試合では21奪三振を記録した。腕が長く、ダイナミックなフォームは見応え十分。好調時のタテのスライダーは打者の空振りを誘う絶好球だ。
藤本大輝(浜名)も県内トップクラスの本格派右腕。マウンドで見栄えのする投手で、左足を上げた時の立ち姿がいい。指にかかった時のストレートはスピンが効いて強烈だ。
その他では、最速142キロのストレートとスプリットが武器の柴崎哲治(三島)、球持ちがよく安定感のある大井祐輝(菊川南陵)、本格派左腕として球速アップ中の横馬正成(静岡商)の名前も挙がる。
【注目選手】鈴木翔太(聖隷クリストファー)