《週刊巨人特集》アンチ巨人が生観戦で発見した“巨人のすごいところ”
筋金入りのアンチ巨人とは筆者のことだ。1999年、小学4年で野球に目覚め、阪神ファンになって以来、やはり巨人への強いライバル意識と嫉妬があり、折しも巨人が各球団の4番打者を乱獲していたことも相まって、自身のプロ野球観は「平和」には形成されなかった。
少年〜青年期が過ぎ、過激なアンチ巨人思想は薄れつつあるが、中立が求められるライター兼編集者になった今でも、心のどこかに「巨人が負けるとメシがうまい」と感じる惰性がある。
贔屓球団が変わり、さまざまな取材を通して野球の見方が変わっても、まるで味がなくなったガムのごとく「アンチ巨人」を噛み続けている。
そんな意地っぱりのアンチ巨人であるが、近年巨人戦を生観戦すると、「やっぱり巨人はすごい」と感じることが増えてきた。危うくも「好きだ」と言ってしまいそうな点を発表したい。