【愛媛・野手編】ドラフト関連度C
ポテンシャル系の奮起に期待
今春は「努力型」の成長ぶりが目立っている。済美勢では、センバツで打棒が開花した町田卓大、山下拓眞。そして安樂の女房役・金子昴平。今治西では「歴代主将の中でも自分に対して強い」と大野康哉監督も認める檜垣孝明。チーム内の空気を扇の要から支配する小川滉介(今治工)や越智康匡(今治北)、藤澤光矢(南宇和)。さらに上野亮一(新田)は下半身を使い切って、ボールを乗せることができるようになった。
その一方で、高い潜在能力を秘めながら、力を出し切れていない印象の選手も多い。ベースランニングスピードが光る西川仁将(西条)や高校通算本塁打15本を数える宇都宮龍也(小松)。左ヒジ遊離軟骨除去手術後、持ち前の柔らかなバット操作が影を潜めている中西雄大(今治西)。さらに強肩強打の宇和島東・坂井勇文、保田淳一、飛ばし屋の越智達矢(丹原)。夏の奮起に期待したい。
そして最後に触れたいのは宇佐川陸(済美)。センバツでは不安定な遊撃守備が目立ち、センバツ後は二塁、右翼の守備位置でも負の連鎖に陥っていた。覚悟を決めた顔で「前に出て攻撃的な守備をしたい」と試合前に語り、好守備を見せたセンバツ決勝戦のように、今夏は吹っ切れたプレーを見せてほしい。
【注目選手】檜垣孝明(今治西)