File.028 1・2・3バント
「犠牲」バントの意識を強く持つ
■練習法/送りバントをしたあと、そのままの形で「1・2・3」と声を出す。3つ数えたあとに一塁へ走る。練習試合でも実際に「1・2・3」と数えてから、走り出すことがある。
■狙い/「中学生のバント失敗の多くは、バントをしっかりやる前に一塁へ走り出していることです。送りバントなので、自分はアウトになっていい。その意識を持たせるために、打席で3秒数えるようにしています」と、北神戸中の山内監督は狙いを説明する。
ファウルになったバッターに対して、「しっかりバントをしてから走ればいいんだよ!」という指導者の指示をよく聞くが、それでもうまくいかないのが中学生。「打席で3秒数える」という約束事を決めたほうが、指示としては明確で選手もわかりやすい。
■注意点/公式戦でやるときには十分気を付けよう。というのも、バントをした瞬間、キャッチャーの守備が優先となるからだ。打席の中にとどまっているバッターがキャッチャーの守備を妨害した場合には、守備妨害を取られる恐れもある。あくまでも練習の一環として、考えておこう。
▲バントをしたあと、すぐに一塁には走らずに、「1・2・3」と声に出して3秒数える
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