近年のプロ野球は投手の分業制が進み、継投策を用いることが当たり前となった。2004年まで19度(16人)しかなかった70試合以上の登板が、2005年以降に急増している。2005年はちょうど阪神のジェフ・ウィリアムス、藤川球児、久保田智之による「JFK」が結成された年でもある。調べてみると、この年を境になんと2005年から2018年までの14年間で40度(31人)も70試合以上の登板が記録されているのである。
と同時に「酷使」という言葉をよく耳にするようになった。もちろんこれは、登板数だけで計ることができるわけではない。投球数や登板間隔といったことも加味しなければならない。だが、今回は「酷使」の一つの目安として「70試合」という登板数に注目してみる。
近年で70試合以上に登板した投手たちは、それ以降にどのような成績を残しているのだろうか。