日本一に手が届かなかった伝説の球団・近鉄バファローズの日本シリーズを振り返る
今年の日本シリーズは、広島の勢いを上まわった日本ハムの優勝で幕を閉じた。応援するチームが日本シリーズに出場して勝敗を論じるのはもちろん、なかなか出場できなくやきもきすることさえ、ある意味、ファンにとっては幸せなことだ。
かつて近鉄バファローズという球団があった。伝説の「10.19」(1988年)と呼ばれる死闘が今なお印象深いが、その試合を含めて肝心なところでの失敗が多かった。結果的に一度も日本一の座を手にすることなく、2004年にオリックスとの球団合併によりチームの幕を下ろした。
今年の日本一決定の余韻が冷めないこの時期に、あえて日本一になれなかった近鉄の日本シリーズの歴史を振り返ってみたい。