巨人のルーキーたちを改めて確認しよう!
1位菅野 智之(東海大相模高→東海大)
投手/右投右打/23歳/185cm88kg
どんな選手?
1年間のブランクという大きなリスクを負いながら、掲げ続けた「夢」を貫いて待望の巨人指名。コンスタントに150キロ前後をマークする剛速球、スライダー、フォークに緩いカーブをアクセントにして、困った時はカットボール。たまのピンチには相手ベンチの動向を凝視して、マウンドを支配できる数少ない大器だ。
育成ポイント
大成のイメージは槇原寛己。プロのスタートだけは慎重に。
当面のライバル→澤村拓一(巨人)
未来予想図→槇原寛己(元巨人>
即戦力度→★★★★★
2位大累 進(駒大苫小牧高→道都大)
内野手/右投右打/22歳/176cm70kg
どんな選手?
守備・走塁なら全国トップクラス。スピーディー&ダイナミック&高精度。グラブの芯を使った捕球、大きく動いたあとの送球も微修正ができて安定感抜群。一塁駆け抜け3.8秒は快足左打者のタイム。サッと消える感じの盗塁スタートも一級品だ。
育成ポイント
「坂本勇人」という高い山はあるが、守備・走塁なら十分太刀打ち可能。二塁、三塁も勉強し、スーパーサブとしての準備も必要だ。
当面のライバル→寺内崇幸(巨人)
未来予想図→宮本慎也(ヤクルト)
即戦力度→★★
3位
辻 東倫(菰野高)
内野手/右投左打/18歳/181cm83kg
どんな選手?
見るからに屈強そうな分厚い体躯、少々差し込まれてもフェンスまで運べる力感で通算35弾。背中を叩く勢いのフルスイングとその意欲が頼もしい。内角速球をさばけるスイング軌道を覚えたい。
育成ポイント
遠投120mの強肩に、フットワークと股関節のこなしで投げられるメカニズムを。内、外野、万が一、一時経験した捕手なんてことになっても、下半身主導の動きは必修科目だ。
当面のライバル→中井大介(巨人)
未来予想図→森野将彦(中日)
即戦力度→★
4位
公文 克彦(高知高→大阪ガス)
投手/左投左打/20歳/172cm75kg
どんな選手?
負けん気むき出しで勝負を挑む熱投左腕。快腕・松永昂大(オリックス1位)を横目で見ながら腕を磨き、高卒3年目でドラフト指名を獲得。140キロ前半の速球に左腕特有の大きなカーブ、スライダー、チェンジアップ。プレート一塁側からのクロスファイアーは、特に左打者の構え遅れを誘う。
育成ポイント
打たれだすと止まらなかった単調さがまだ時折り顔を出すが、?木京介にない「強い球」が魅力。
当面のライバル→松永昂大(ロッテ)
未来予想図→山本省吾(ソフトバンク)
即戦力度→★★★
5位
坂口 真規(智辯和歌山高→東海大)
内野手/右投右打/22歳/187cm95kg
どんな選手?
3年夏の甲子園での1イニング2弾の印象が鮮烈。右の長距離砲の素質なら学生No.1。それ以上に、日本人ばなれした隆々たる体躯と、見違えるほど上手くなった三塁守備が光って見える。打球に対する積極的なアプローチとスピンの効いた見事なスナップスロー。器用な動きを見せる。
育成ポイント
プロ球界待望の大型三塁手の資質。ユニフォームを誰よりも汚して巨人のホットコーナーに。
当面のライバル→伏見寅威(オリックス)
未来予想図→田代富雄(元大洋)
即戦力度→★★★
育成1位
田原 啓吾(横浜高)
投手/左投左打/18歳/182cm86kg
どんな選手?
12年夏は横浜高のエース格として、柳裕也に代わってマウンドを守って奮投。130キロ後半でもスライダーに落ちる系とのコンビネーションと、ボールが体の向こう側に隠れる小さなテークバックで打者を幻惑してアウトを重ねていく。
育成ポイント
勝たねばならぬのプレッシャーの中で投げてきたハートの強さに期待。長距離ヒッターとしての可能性も兼備している。
当面のライバル→松本竜也(巨人)
未来予想図→杉山賢人(元西武ほか)
即戦力度→★
育成2位
松冨 倫(楊志館高→別府大)
内野手/右投右打/22歳/172cm70kg
どんな選手?
9月の新人公募テストに合格して育成指名にこぎつけた。高校時から、ガッツの塊のようなプレースタイルで県下有数の遊撃手として活躍。別府大でも入学直後から4年間、遊撃手のレギュラーを全う。小柄でもドッシリと構えて渾身のフルスイング、俊足と敏捷な守備ワークが持ち味だ。
育成ポイント
小柄な選手ほど元気とバイタリティが人の心を打つ。意外なウリは「打のパンチ力」ではないか。
当面のライバル→荻野貴幸(巨人)
未来予想図→奈良原浩(元西武ほか)
即戦力度→★