《野球場スタンド百景》野球観戦の裏側で…… 〜ビールの売り子と客の人間ドラマ〜
「ビールいかがですかぁ〜」
にこやかな笑顔をこちらに向けながら、愛くるしい声がひびく。
いかにも重たそうなビールサーバーを背負い、カラフルなユニフォームに身を包んだビールの売り子たちに、ついつい目を奪われてしまう。
「どの子から買おうかな!?」
男性諸氏ならそんな思いがよぎっても不思議ではない。
「飲みそうな客を見つけないと!」
反対に、売り子たちは、一刻も早く自分の客を見つけることに全神経をそそぐ。
“たかが、ビール! されど、ビール!”
売り子と客の不思議な関係に迫ってみた。