プロ2年目に14本塁打。「広島産和製大砲」の夢はいまだ醒めず。ロマン砲・岩本貴裕が愛される理由
2月14日、宮崎の青空を切り裂く弾丸のような打球が、日南市天福球場の右中間スタンドに突き刺さった。
大飛球の主は、広島が誇る「未完の長距離砲」岩本貴裕だ。キャンプの紅白戦ながら、その一発にファンは騒然。「ガンキャノン炸裂!」「4番もあるぞ!」「いいぞ! この調子で復活だ!!」などと、歓喜の書き込みがインターネット上に殺到した。
ここ数年、不振で影が薄くなりつつあったが、プロ入り2年目の2010年には14本塁打。常にカープファンの心の片隅に存在していたロマン砲が岩本だ。紅白戦での本塁打1本だけで騒ぎが起こる岩本の「愛される理由」を探ってみたい。