NPBだけじゃない!メジャーも中学生も女子野球にも「球春到来」
『今週の野球みどころランキング』は、2月後半に注目度の高まっている野球関連の話題について紹介していきます。
最後には今後の簡単な野球界のスケジュールを添えていますので、重要事項はチェックしておいてください!
マドンナジャパン合同自主トレで美人選手に注目が集まる
―――女子野球
昨年のトライアウトで選ばれた女子野球日本代表26名が、22日と23日にJR東日本野球部グラウンドで合同自主トレを実施。
その中で初選出となった18歳・加藤優(アサヒトラスト)の美貌にも注目が集まり、大手スポーツ紙でも取り上げるほどに。この春から加藤は、アサヒトラストの母体企業であるアサヒ産業に就職。社業と両立させながらW杯出場を目指すようだ。
第4回目となるW杯は今年の9月1日〜7日に宮崎県宮崎市で開催される予定となっており、日本代表は4連覇を目指している。
U18世界選手権が来年日本で開催決定、甲子園で開催も?
―――高校野球
昨夏、松井裕樹(現楽天)らの活躍で決勝戦が地上波生放送されるほどの注目を浴びた「IBAF U18(18歳以下)ワールドカップ」が、2015年夏に大阪を中心に日本で開催されることが決定した。
高校クラスの世界大会が日本で開催するのは初めて。開催時期は第97回全国高校野球選手権大会の後の8月下旬、決勝戦などの大会終盤は阪神甲子園球場で行われる予定とのことだ。
ライオンズカップ4代目王者は? 3月上旬にはベイスターズカップも
―――中学硬式野球
埼玉県内の中学硬式野球チームのチャンピオンを決定する大会、「ライオンズカップ 第3回埼玉県中学硬式野球選手権大会」が2月22日と23日、西武ドームで開催された。
所沢中央リトルシニア(所沢市)、三郷リトルシニア(三郷市)、寄居リトルシニア(寄居町)、春日部ボーイズ(春日部市)、坂戸ボーイズ(坂戸市)、草加ボーイズ(草加市)、埼北ポニーウインズクラブ(鴻巣市)、埼玉SPベースボールクラブ(吉川市)の8チームで“埼玉県中学硬式No.1”が争われた。
シニア同士の試合となった決勝戦で、寄居リトルシニアが4-1で所沢中央リトルシニアで下し、優勝を決めた。
また3月1日、2日には『第2回DeNAベイスターズカップ』が横浜スタジアムで行われる。
横浜泉リトルシニア、横浜緑リトルシニア、中本牧リトルシニア(第1回大会優勝チーム)、湘南ボーイズ、横浜港ボーイズ、横浜泉中央ボーイズ、旭峰ベースボールクラブ、厚木ヤングアンビシャスの8チームで“神奈川県中学硬式No.1”を懸けた戦いが行われる。
イチローが松井“コーチ”にヒップアタック!
―――MLB
メジャー14年目を迎えるイチロー(ヤンキース)がフロリダ州タンパでキャンプイン。またOBの松井秀喜氏も臨時コーチとして同じくキャンプイン。
1歳上のイチローが松井“コーチ”に、挨拶代わりのヒップアタックを食らわせるなど終始和やかムード。あと258本と迫っているメジャー3000本安打にどこまで迫れるか? そして激化が予想される定位置争い生き残りに向け、試練となる今シーズンをスタートさせた。
また同じくヤンキースで、大注目を浴びている1年目・田中将大は21日に移籍後初のフリー打撃に登板。5人の打者にそれぞれ5球の全25球を投じた。正捕手となるだろうブライアン・マッキャンが「評判通り素晴らしかった」と称賛。特に、「伝家の宝刀」ともいえるスプリットに関しては「まるでテーブルから落ちてくるよう」と、その変化を表現した。
故障から復帰を期し、カブスのキャンプに招待選手として参加している和田毅は21日のフリー打撃に登板。35球を投げ安打性3本に抑えた。和田は「何より打者相手に投げられたことが一番」と話し、今季の復活に向けまず一歩を踏み出した。
新人が開幕1軍へ猛アピール中、セ・パ両大砲はコンバート成功へ上々の出来
―――NPB
ロッテのドラフト5位ルーキー・井上晴哉の勢いは実戦に入ってもとどまることはなく、猛威を増している。
パ・リーグの2012年最優秀中継ぎ投手・増井浩俊(日本ハム)の直球を右中間に運ぶ1発など、実戦が始まって以降の4試合で3本塁打を放ち、伊東勤監督は開幕戦(3月28日・ソフトバンク戦)の5番起用を示唆するほど評価が上昇しいる。
楽天のドラフト1位ルーキー・松井裕樹は23日の巨人戦にオープン戦初登板。昨年のセ覇者・巨人の強力打線を相手にしたが、坂本勇人や村田修一から空振り三振を奪うなど、2回無安打2奪三振のパーフェクトピッチングを披露。「課題はないね」と星野仙一監督の頬を緩ませた。
セ・リーグでは広島ドラフト1位の大瀬良大地が22日の阪神戦でオープン戦初登板。自己採点は「10点」と言うほどの出来だったようだが、2回を投げ1安打無失点1四球の内容でまずまずのスタートを切った。
今季、更なる飛躍を目指し、コンバートに挑戦中の2人の大砲がいる。
1人目はヤクルトのウラディミール・バレンティン。昨年プロ野球新記録となる60本塁打を放った大砲は、昨年悩まされた左アキレス腱の負担を減らす狙いもあり、右翼から一塁へのコンバートを計画中。22日の楽天戦で「4番・一塁」で先発すると今季の実戦初となる一発を放った。「これまで以上に集中しなければいけない」と本人も意識を高く持ち、新しいポジションに挑戦している。
パ・リーグの和製大砲・中田翔(日本ハム)は三塁に挑戦中。これまで三塁の守備もソツ無くこなしており、開幕スタメンもこのポジションでいきそうだ。23日のオープン戦・DeNA戦では140メートルの特大弾で実戦3号目。打棒にもさらなる進化が期待できそうだ。
ラミレスが群馬に入団、BCリーグの元NPB選手まとめ
―――NPB
プロ野球のヤクルト、巨人で活躍し、3球団目となったDeNAでは昨年4月に外国人選手としては初めて通算2000安打を記録したアレックス・ラミレス。今季は所属球団が決まらず、個人練習に明け暮れていたが、北関東や北信越に拠点を置くベースボール・チャレンジリーグ(BCリーグ)の群馬ダイヤモンドペガサスに入団が決定。14日に行われた記者会見では「毎日2時間のウエートトレーニングをして、体重を7、8キロ落とした。とてもいい状態で、すぐに監督の前で打撃練習を見せたい」と話すなど意欲十分。「パフォーマンスも考えている」と言い、プレーと持ち前の明るさでファンを喜ばせるつもりだ。
契約期間は1年。「NPB球団からシーズン中にオファーがあれば移籍できる」条件になっており、ここで盛大なアピールをして、NPB復帰を目指す。
ちなみに現在BCリーグでは下記の元NPB選手たちがプレーしている。ハングリー精神に溢れる若手選手とともに、彼らの「諦めない」姿勢を観に球場へ足を運ぶのもいかがでしょうか?
新潟:※高須洋介(元楽天ほか)、渡辺貴洋(元巨人)、青木智史(元広島)
信濃:※大塚晶文(元近鉄ほか)、小林宏之(元ロッテほか)、甲斐拓哉(元オリックス)、※渡辺正人(元ロッテ)、※辻竜太郎(元オリックスほか)、大平成一(元日本ハム)
群馬:廣神聖哉(元阪神)、アレックス・ラミレス(元ヤクルトほか)、※フランシスコ・カラバイヨ(元オリックス)
石川:※木田優夫(元巨人ほか)、※森慎二(元西武ほか)、南和彰(元巨人)
富山:秦裕二(元横浜)、杉本昌都(元横浜)、※野原祐也(元阪神)
福井:藤井宏海(元ロッテ)、松田翔太(元広島)
※はコーチ兼任(大塚、森は監督兼任、木田はGM兼任)
▲木田優夫(石川ミリオンスターズ)
■プロフィール
文=高木遊(たかぎ・ゆう)/1988年、東京都出身。幼い頃よりスポーツ観戦に勤しみ、東洋大学社会学部卒業後、スポーツライターとして活動を開始。昨年は東都大学野球春・秋1部全試合を取材。大学野球を中心に、アイスホッケー、ラグビー、ボクシングなども取材領域とする。高木遊の
『熱闘通信』随時更新中(http://www.plus-blog.sportsnavi.com/buaka/)
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センバツ高校野球情報
北海道(1)…駒大苫小牧
東北(2)…八戸学院光星、東陵
関東(5)…白鴎大足利、桐生第一、山梨学院大付、佐野日大、横浜
東京(1)…関東一
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四国(3)…今治西、池田、明徳義塾
九州(5)…沖縄尚学、美里工、鎮西、神村学園、創成館
21世紀枠(3)…都小山台(東京)、海南(和歌山)、大島(鹿児島)
【春のプロ・アマ野球スケジュール】
〜3月23日 オープン戦
3月10日〜4日間 JABA東京スポニチ大会(大田スタジアム、横浜スタジアム、岩槻川通公園)
※この大会を皮切りに各地方で社会人野球の大会が開催される
※JABA=Japan Amatetur Baseball Association
3月14日 選抜高校野球組み合わせ抽選会
3月15日 イースタン・リーグ開幕
3月21日 センバツ高校野球開幕・ウエスタンリーグ開幕
3月22日 MLB開幕(オーストラリアで開幕、アメリカ本土では3月30日から試合を行う)
3月24日 セリーグ6球団合同「ファンミーティング」@東京ビッグサイト
3月28日 セ・パ両リーグ開幕戦
3月下旬〜 春季高校野球県大会
4月上旬〜 春季大学野球リーグ戦開幕