1月23日、今年度の野球殿堂入りが発表された。競技者表彰(プレーヤー部門)ではヤクルトで活躍した名捕手・古田敦也氏が選ばれた。 1990年代、当時のヤクルトを率いた野村克也監督が標榜したデータ重視の「ID野球」。その野村監督の薫陶を受け「ID野球の申し子」と言われたのが古田氏だった。「メガネのキャッチャーは大成しない」という従来の固定観念を覆し、球史に名を残した名捕手の現役生活を改めて振り返ってみよう。