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対照的な2人の新人投手。高校時代から注目された鉄腕・原樹理と、大学時代に覚醒した快腕・今永昇太

 交流戦も終わり、見る側もグダグダになりかねないペナントレース。開幕直後のようなフレッシュな目線で見続けるためには、新顔の存在が欠かせない。特にドラフトで指名されたルーキーたちに対しては、初々しさと若者らしいハツラツさが相まって、温かい声援が飛んでいる。

 今季のドラフト1位指名選手は能力の高いプレーヤーが多く、すでにソフトバンクと日本ハムを除いた10球団が金の卵を1軍の舞台に立たせた。オコエ瑠偉(楽天)や小笠原慎之介(中日)のように、高卒でも立派な戦力として躍動する例も近年では珍しくない。

 だが、本当の意味で「即戦力」と見なされるのは、やはり大卒や社会人出身の選手だ。

 3回目を迎える「高校球児コース別プロ入り物語」の段階コース編。高校・大学時代を順当に過ごしてプロで大成した【順当型】と、高校時代は無名も、大学時代で覚醒してプロで大成した【覚醒型】を紹介するこのコーナー。


 今回はともに大卒で、開幕からローテーションの一角を担ってきた原樹理(ヤクルト)と今永昇太(DeNA)に焦点を合わせ、彼らのプロ入りまでの歩みを振り返ってみたい。

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