クライマックスシリーズ(以下CS)導入には賛否両論あったものの、戦力不足が否めない球団や、何年も優勝から遠ざかった球団にとっては間違いなく“刺激”を与える制度であり、チームの順位が自らの契約更改に影響を及ぼす選手たちにとって、CS進出争いをかけた試合はやはり目の色が変わるというものだ。
今年のプロ野球ペナントレースも、競馬でいうと第四コーナーをまわったあたりか。連日連夜、野球で飯を喰う“プロ”たちがしのぎを削り、何とか3着以内に入線するよう、必死で勝負している。これまで、今シーズンのプロ野球は間違いなく面白かったが、目の色が変わってくる今はさらに面白い試合が続いているように思う。
その最後の直線を必死に駆け抜けるのが選手たちならば、鞍上で手綱をさばくのが“監督”だ。どんな手を使ってでも、クビ差でもハナ差でもいいから3着以内にチームを滑り込ませる…。春先から始まった長丁場のペナントレース、監督たちの手綱さばきで順位が決まるといっても過言ではない。
毎日のプロ野球関連のニュースから「旬」な話題を厳選して、鋭く、素早く斬り込む「プロ野球やじうまジャーナル」。第1回目はCS争い真っ只中だからこそ敢えて斬り込みたい、12球団監督たちの去就問題にクローズアップ。来季の監督人事に影響を及ぼす9月のCS争い。そういった目線で試合を観戦するのも面白いだろう。
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