今夏の甲子園大会で野球ファンに衝撃を与えたのは、健大高崎(群馬)の走って壊す野球「機動破壊」だろう。選手1人で1大会最多盗塁のタイ記録に並ぶ8盗塁、チームでは1試合11盗塁、4試合で合計26盗塁を成功させ、文字通り相手を戦術的・精神的にも崩壊させた、恐ろしい戦術であった。今回はこの「機動破壊」について再検証したい。