大阪球場で行われた広島vs近鉄の日本シリーズ第7戦。勝てば日本一という試合で9回裏、近鉄は無死満塁の絶好のチャンスを迎える。しかし、そこで奇跡的な踏ん張りを見せたのが広島の投手・江夏豊だった。三振〜スクイズ失敗〜三振で絶体絶命のピンチを凌いだ江夏の投球はスポーツライターの草分けである山際淳司が『江夏の21球』として描き、不朽の名作として今に伝わっている。