千葉ロッテマリーンズの『こんなもんじゃない選手名鑑』
植松 優友 Masatomo Uematsu
金光大阪高→ロッテ
24歳・6年目(07年高D3)
183センチ83キロ/左投左打/投手
2012年成績
1軍――出場なし
2軍――15試合 2勝3敗0S 防御率6.38
2013年に求める役割…起爆剤 MAX活躍イメージ……石本貴昭(元近鉄ほか)
■アマ時代/甲子園の試合前夜、風邪を引いたチームメートの世話を夜遅くまでし、先発マウンドへ。その名の通り、友に優しい左腕は真っ向勝負の内角球で中田翔の天敵だった。
■プロ入り後/左肩の故障、手術も経験してフォームも暴れなくなった。目立つ数字は残していないがファーム選手権で先発し7回を零封。三振、四球とも0の結果に今のスタイルを見た思いがした。チャンスをつかみ、再び中田翔との名勝負を見たい。
大嶺 祐太 Yuta Omine
八重山商工高→ロッテ
25歳・7年目(06年高D1位)
184センチ80キロ/右投左打/投手
2012年成績
1軍――出場なし
2軍――24試合 1勝1敗1S 防御率4.03
2013年に求める役割…起爆剤 MAX活躍イメージ……森慎二(元西武ほか)
■アマ時代/田中将大、前田健太と並ぶ超高校級右腕。ある取材で3人の連続写真を野田浩司氏(元阪神ほか)に見せると「大嶺に一番の可能性を感じる」と。柔らかいフォームからの快速球は唸っていた。
■プロ入り後/1年目の春。田中と投げ合う予定のオープン戦(雨で中止)。2人のブルペンを見たが変化球の差が歴然。細かな制球やハートの問題もあるだろうが変化球の精度が上がれば伊良部秀輝(元ロッテほか)に近づける。
藤岡 貴裕 Takahiro Fujioka
桐生第一高→東洋大→ロッテ
24歳・2年目(11年D1)
183センチ85キロ/左投左打/投手
2012年成績
1軍――21試合 6勝7敗0S 防御率3.36
2軍―― 4試合 0勝1敗0S 防御率7.62
2013年に求める役割…チームの顔 MAX活躍イメージ……江夏豊(元阪神ほか)
■アマ時代/東洋大では速球、変化球ともに三振が取れる球質で通算27勝、大学選手権2年連続MVP。「大一番」で必ず勝利する勝負運の強さが際立った。
■プロ入り後/1年目は前半戦で6勝して実力を証明したが、後半に大失速。「新人王の最有力候補」も、プロの強打者に「名前負け」している場面が見受けられた。大学時代のような「打てるもんなら打ってみろ!」の投球を取り戻せば、最多勝だって夢じゃないはずだ。
?濱 卓也 Takuya Takahama
横浜高→阪神→ロッテ
24歳・6年目(07年高D1位)
184センチ84キロ/右投左打/内野手
2012年成績
1軍―― 2試合 打率.000 0本塁打 0打点0盗塁
2軍――95試合 打率.301 4本塁打38打点4盗塁
2013年に求める役割…レギュラー MAX活躍イメージ……鳥谷敬(阪神)
■アマ時代/横浜高で1年春からレギュラーを獲得し、2年春にセンバツ優勝。広角に打ち分けるミートセンスは群を抜いていた反面、足のケガが多く、スネを疲労骨折しながらプレーしていた時期も長い。
■プロ入り後/阪神4年目のキャンプで小ブレイクした直後にロッテへ。昨季は2軍で打率.301も、4盗塁は少ない。スマートな印象が強いが、「背水の陣」の覚悟で泥にまみれてほしい。守備面に不安があるのなら外野で勝負も。
細谷 圭 Kei Hosoya
太田市商高ロッテ
25歳・8年目(05年高D4位)
182センチ84キロ/右投右打/内野手
2012年成績
1軍――19試合 打率.130 1本塁打 3打点 0盗塁
2軍――85試合 打率.286 8本塁打47打点10盗塁
2013年に求める役割…起爆剤 MAX活躍イメージ……中村紀洋(DeNA)
■アマ時代/高校通算46本塁打のスラッガー。逆方向へもスタンドイン可能なパワーに、メジャーも獲得を目指したほどだった。
■プロ入り後/ファームでは早くから4番に抜擢され、打率3割、10弾前後は当たり前だが、1軍では7年間で3弾と一線級投手を打ちあぐむ。三振の多さも気になるが、08年に1軍初出場でプロ初安打&初打点、昨季も初安打が本塁打と、何かやってくれそうな雰囲気は健在だ。1軍に「長居」できればブレイクも。
神戸 拓光 Takumi Kobe
土浦日大高→流通経済大→ロッテ
28歳・7年目(06年大社D3位)
191センチ98キロ/右投左打/外野手
2012年成績
1軍――出場なし
2軍――85試合 打率.206 7本塁打45打点0盗塁
2013年に求める役割…起爆剤 MAX活躍イメージ……ランス(元広島)
■アマ時代/大学時代に1年から4番を打ち、その年の大学選手権に出場。驚異的な飛距離を誇る大型スラッガーとして注目され、プロ入りを果たした。
■プロ入り後/スケールの大きさなら外国人選手にも負けない大砲だが、号砲はいまだ轟かず。ここまできたら、色々なボールに対応しようとせず、失投を逃さない打撃を極限まで追求してみては? 本塁打か三振か。でも、打席に立つと何かが起こりそうな雰囲気の一発屋となって逆襲を!
【レギュラークラスでもこんなもんじゃない!】
今江 敏晃 Toshiaki Imae
PL学園高→ロッテ
30歳・12年目(01年D3位)
180センチ88キロ/右投右打/内野手
2012年成績
1軍――136試合 打率.253 6本塁打47打点0盗塁
2軍――出場なし
2013年に求める役割…チームの顔 MAX活躍イメージ……有藤道世(元ロッテ)
■アマ時代/部員の不祥事で3年夏こそ出場辞退したが、打てる大型遊撃手として評価が高かった。
■プロ入り後/4年目から三塁のレギュラーに定着し、打率3割は3度。05年の日本シリーズでは8打席連続安打の日本記録を達成した。ここまでの実績を残した選手に言うのもなんだが、もっと打てる選手になれると誰もがイメージしたはず。あの野性的な風貌で9番サードでは、何とも座りが悪い。年間通して主軸を打ってほしい。
伊志嶺 翔大 Shota Ishimine
沖縄尚学高→東海大→ロッテ
25歳・3年目(10年D1位)
179センチ79キロ/右投右打/外野手
2012年成績
1軍――24試合 打率.200 0本塁打 1打点 1盗塁
2軍――68試合 打率.299 1本塁打19打点38盗塁
2013年に求める役割…チームの顔 MAX活躍イメージ……飯田哲也(元ヤクルトほか)
■アマ時代/宮古島生まれの野生児。空気がよく入ったゴムまりにフル充電でよく動く肩と足、左右に打てる打ち出の小槌がついているような選手。沖縄を照らす太陽のように明るく、スター性を感じられる選手。
■プロ入り後/1年目はアマ時代の勢いそのままの活躍を見せたが、2年目はプロの壁にぶつかり攻守に不振が続いた。俊足に強肩に力強い打撃は、どう見ても2軍にいる選手ではない。早く1軍のフィールドを跳ね回れ!
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