甲子園球場の阪神対中日戦は、阪神・江夏豊、中日・松本幸行の両左腕が先発。江夏は速球を低目に集め、中日打線を寄せつけない。しかし阪神打線も松本を打ち倦ね、0対0のまま延長戦に突入。なんと江夏は無安打無得点を継続していた。その後の中日打線も無安打に迎えた11回裏、打席に立った江夏が放ったのは、レフトスタンドに飛び込むサヨナラ本塁打。史上初の延長ノーヒット・ノーランを自らのバットで決めたのだった。