《日本シリーズ事件簿》誤審? 波紋を呼んだ歴代日本シリーズ“微妙な判定”列伝
10月23日、マツダスタジアムでの日本シリーズ第2戦。広島が日本シリーズ初のビデオ判定で貴重な勝ち越し点を奪った。
1対1で迎えた6回裏、無死二塁で2番・菊池涼介がバスターを敢行。打球はレフト前に飛び、二塁走者の田中広輔が果敢にホームに突っ込んだ。しかし、レフトの送球でホームタッチアウト。積極的な走塁が裏目に出て、勝ち越しの好機を逃したかに見えた。
だが、ここで緒方孝市監督がビデオ検証を要求。審判団の確認の結果、タッチよりも先にホームに到達していたとして、一転、ホームインが認められた。
NPBでは今季からホームランに加えて、ホームでのクロスプレーにもビデオ判定を導入しており、ある意味では“誤審”を防げたということになる。
しかし、これまでビデオ判定がなかった時代、あるいは適用されないシーンでは、日本シリーズの大舞台でも“微妙な判定”が起きたことがある。これまでの日本シリーズ史に残る“微妙な判定”を振り返ってみよう。