全国各地で熱戦が繰り広げられている高校野球。甲子園出場切符をかけた戦いは、延長戦に突入することも多い。夏の甲子園では、1933年の準決勝で、中京商(現中京大中京高)が延長25回、1−0で明石中(現明石高)にサヨナラ勝ちした試合が有名だ。 この有名な延長戦とは別に、甲子園出場をかけた地方大会で起きた“死闘”をご存じだろうか。延べ3日間、合計40イニングスの恐るべき試合は、1941年の夏に起きた。台湾大会の台北工と嘉義農林の間で行われた試合である。