高校球児トッププロスペクトその4〜水木海斗、木村聡司、栗原陵矢、廣橋敬大、黒瀬健太、多田大輔
水木 海斗 みずき かいと
青森山田(青森)2年
三塁手・177cm83kg・右投左打
攻守にセンスが光る期待の2年生
中学時代に日本代表入りした逸材。攻守に渡って随所にセンスを感じさせるプレーを見せる。安打数は多くないものの、全身のしなりを効かせた打撃は抜群。守備も捕球、送球に一切のムダがなく、プロの三塁手を思わせる堂々たる振る舞い。1年春からレギュラーとして試合経験を積み、声でも引っ張る。1年冬を越えて、体つきが大きく変化した。
木村 聡司 きむら さとし
常葉学園橘(静岡)3年
遊撃手・179cm70kg・右投右打
「走攻投」が揃うスピードスター
将来はプロでトリプルスリーを狙える逸材。投げては最速144キロのストレートを誇り、1番打者としてはずば抜けたスイングの速さとスキのないアグレッシブな走塁を見せる。今春は1番投手として出場。外野フェンス直撃の弾丸ライナーに、バント処理の超スピーディーさに鳥肌が立ったほど。今夏は甲子園で高い身体能力を見せたい。
栗原 陵矢 くりはら りょうや
春江工・坂井(福井)3年
捕手・178cm74kg・右投左打
攻守に渡って存在感ある捕手
ハツラツとしたプレーを見せ、野球センスと存在感が絶大な捕手。昨年から注目を浴びる選手だが、いい意味でプレーは変わらない。その中で、二塁送球時の動きがコンパクトになり「刺せる肩」になったことは大きな進化だ。数少ない打てる球を打ち、相手のスキを突く積極的な走塁で攻撃を助け、投手の実力以上のモノを引き出す。ここまで試合を支配できる捕手は稀だろう。
廣橋 敬大 ひろはし けいた
遊学館(石川)2年
三塁手・177cm78kg・右投右打
トップスラッガーを狙える大器
鳴り物入りで入学し、鮮烈なデビューを果たして早1年。ギリギリまで球を呼び込み鋭いライナーを放つミート力と、柔軟性と下半身の強さを生かした長打力を秘めている。全国屈指のスラッガーに成り上がる期待が高い逸材だ。全国レベルの一流投手から「ここぞ」の場面で一本を出せる対応力と精神力を磨き、チームを2年ぶりの聖地に導きたい。
黒瀬 健太 くろせ けんた
初芝橋本(和歌山)2年
一塁手・180cm95kg・右投右打
身軽さと柔らかさを兼備した大砲
1年後にはドラフト戦線の話題に上っているであろう長距離砲。昨秋、紀三井寺球場で中田翔(日本ハム)の160メートル弾後に設置されたネットを越えかける特大弾を放った。元来柔らかさを備えており、この春からは打球方向も広がってきた。まだまだもろさは残っているが吸収力が高い。またサイズのわりに軽い動きも魅力。残り1年でどこまで伸びるか。
多田 大輔 ただ だいすけ
鳴門渦潮(徳島)3年
捕手・189cm91kg・右投右打
荒ぶる渦潮の強肩キャッチャー
扇の要にそびえる二塁送球1.8秒台の超強肩捕手。高橋広監督いわく「体が硬いことがかえってメリットになっている」力強すぎる送球軌道は一見の価値がある。リードやワンバウンドストップ、キャッチングも春の四国大会準優勝を経て確実に成長。粗い打撃や走塁面など課題は多いが、それらを補ってあまりある一芸で勝負する。