近年、日本のプロ野球でも多くのデータが活用されるようになった。ヤクルト監督時代の野村克也氏が「ID野球」を掲げ、その後、2004年に日本でも『マネーボール』が発売されたことで、徐々に浸透してきた結果とも言えるだろう。
それ以前は、野手で見ると打率、本塁打、打点、盗塁しか注目されていなかった。しかし、今では出塁率や長打率が当たり前のデータとして用いられ、OPSも一般的な指標となった。ほかにもWAR(※1)やUZR(※2)など簡単に計算できないデータも、インターネット上の専門サイトで閲覧することができる。
週刊野球太郎の新連載『新発見! 野球太郎的成功&失敗の法則』では、硬軟織り交ぜた様々なデータから成功、あるいは失敗の法則を導き出す。第1回となる今回はあえて複雑なデータを用いず、感覚的にわかりやすい指標で法則を導いたみたい。
(※1)WAR:チームの勝利数にどれだけ貢献したか表す指標
(※2)UZR:平均的な同ポジションの選手と比べてどれだけ失点を防いだかを表す指標