7月13日〜27日(坊っちゃんスタジアムほか)
海星と長崎日大が豊富な選手層を形成中
春王者の大村工では捕手・白石が覚醒!
●アドゥワに続く「突き抜け」は?
愛媛の投手で突き抜けた存在は2人。1人目は大型右腕・アドゥワ誠(松山聖陵)。この春はフォーム改造に着手し、悩みながらも最速145キロをマークした。
2人目は小さなエース・馬越康輔(小松)。165センチの身長ながら、球速は140キロに達し、秋ベスト4進出の屋台骨となった。
2人に続く「突き抜け」を望みたい投手が県内にはまだまだ存在する。右では昨秋、今治西のエースとして県大会優勝に貢献した2年生・金本遼。昨秋は優勝投手になったがコントロールに気をするあまり、球速も130キロを切り、春の公式戦では背番号「11」。しかし、4月末の練習試合でアドゥワと投げ合った際には最速136キロを記録。腕を振り球威で抑えていく意識が感じられた。
左では1年時から澤田勝彦監督の高い期待を受けていた渡邉潤(北条)。練習試合では最速139キロまで球速を伸ばすも公式戦では、持ち味の柔らかさが影を潜める。済美の左のエース・菊池怜雄は春の大会では四球から崩れる場面も。右の和合寛征(済美)に加え、西条の二枚看板である石丸慶次郎や森實麟太郎も課題を残す。夏こそはベストピッチを見せたい。
台湾王者を完封した“賢者”
“賢者”の道を着々と歩むのは川之江の糸川亮太。昨年12月には愛媛県選抜に選ばれ、台湾遠征で台湾王者の高苑高級工商を5安打完封。春の大会では七色の変化球を駆使して抜群の安定感を見せ、川之江5年ぶりの春季県大会優勝の原動力となった。
田中蓮(新田)や右サイド・上谷和大(今治北)、そして松山商の2年生エース・山本寛大らも糸川と同系の投球を目指すべきところ。新たな賢者の出現はあるか、技巧派たちの夏にも注目したい。