1995年5月2日、サンフランシスコ・キャンドルスティックパークでのジャイアンツ戦で、ドジャース・野茂英雄がメジャー初登板初先発のマウンドに立った。日本では主に南海、アメリカではジャイアンツで活躍した村上雅則氏以来、約30年ぶりにメジャーリーグの舞台に日本人選手が。MLBで日本人選手が勝負できるのか、独特のトルネード投法が通用するのか……疑いの目はたしかにあった。しかし、それらの疑念だけではなく、前年のストライキで人気に陰りが見えていたMLBのファン離れまでも吹き飛ばし、1つのムーブメントを起こした。
この年、野茂が残した足跡は、その後、アメリカに渡った多くの日本人選手たちのお手本となる。あれからちょうど20年、日米で大きなインパクトを与えた「ヒデオ・ノモ」の1995年をもう一度振り返りたい。