若手有望株の飼い殺しを防ぐために、メジャーリーグで実施されているのが「ルール5ドラフト」。ざっくり言えば、出場機会に恵まれない現役選手たちをオープンな場に出し、希望球団に獲ってもらおうというシステムだ。韓国でも似たような制度があり、日本でも選手会が要望を出し、実現に向けて検討が進められている。
メジャーの「ルール5ドラフト」には、細かな規定があるが、それをそっくり日本球界に当てはめると、全体の規模が違うため、おそらくかなり窮屈なものになる。選手の流動性を促進し、球界の活性化につなげるという本来の目的からは外れてしまう可能性が高い。反対に、FAの人的補償レベルのプロテクト(28名)でドラフトを行えば、まだまだ義理人情が残る日本球界のこと。おそらくネットで炎上するような騒動になってしまうに違いない。
だからこそ現役選手のドラフトを導入するとなると、さじ加減が非常に難しく、選手会とNPBサイドの折り合いもなかなかつかないのだろう。とはいえ、ここでは難しいことは気にせず、出番に恵まれない選手や、このチームに移籍したらもっと活躍しそう、といった趣旨で数人の選手をピックアップしてみた。週刊野球太郎が独断で選んだチャレンジ企画ということでおつきあいいただければ幸いだ。